バードの麻雀雑記帳

天鳳(チャオってなければ鳳南に居ます)やその他の麻雀記事を集めた雑記帳です、乾きまくった麻雀砂漠に水を掛けてやりたい…

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嬢との麻雀 1

彼女と出会ったのは深夜の雀荘だった。

終電まで酒を飲み帰れなくなってお通夜(徹マン)、いつものこと。そこでたまたま同卓してオレの上家にいた。

彼女の麻雀はまだ拙いものだったと思う、好きなように打ってあがれるか打ち込むか、そんな感じだ。

「ちょっと悪いかな」

偉そうにこんなことを考えたのだが精算の段になるとブランド物の財布からすっと現金を取り出す、財布には万券がギッシリ入っていた。

それを偶然見たからか、以降はもはや悪いなどとは一切考えなくなって普段通り打った。

こうして打っていて―、彼女の財布からオレのカゴへ何枚か万券の横移動があった時のこと。ワン欠けでしばし中断があった。

すると彼女が名刺を寄越す。

名刺には…「ファッションヘルス○○ アキナ」とあった。

「はい?」訝しいような気分、水商売っぽい風体だとは思ったがそういう業界の方だったか。しかしなぜ名刺など寄越したんだろう。

「あの…これは?」

「お兄さん、麻雀上手いですね。ちょっとお知り合いになりたいなぁって思って…今その番号にワンコール入れてもらっていいですか?」

「あぁ」と思う、いわゆる<営業>というヤツだろうか。だが当時恋人も居なければ麻雀しかしていないような時期だっただけに美人から連絡先を聞かれて悪い気などするはずもない、携帯を取り出すと早速電話を掛けてみた。

「あっ、来ました。ありがとう。ところでお兄さんのお名前は?」

「オレですか?鳥…鳥居です」

「了解です、今日はもう人が来ないみたいなんで私帰りますね。また連絡します」

こういうと彼女は帰り支度を始めた、近くに住んでいるのだろうか。

「じゃあ…また」

こんな間の抜けたことを言うと彼女は店を出て行った。

その後麻雀しかすることがなかったオレは他の卓が割れるまで待っていてさらに打数を重ねる、が、結局彼女に勝たせてもらった分の大半を溶かして朝方ほうほうの体で店を後にした。

「あーなんなんだよ」

そう一人ごちる帰り道、彼女のことなどすっかり忘れていた…。

――

ねぐらに帰って束の間の惰眠を貪っていると電話が鳴って起こされた。

ディスプレイには番号だけが表示されている、電話を取った。

「はい、もしもし?」

「おはようございます、アキナですけど…」

一瞬誰のことだか分からない、が、ふと顔を思い出す。

「あっ、昨日はどうも」

またも間の抜けたような挨拶をした。

「あの…ちょっとお願いがあって」

恐縮したような声で言う。

「私と一緒に麻雀打ってくれませんか?友達とその彼氏となんですけど」

唐突過ぎていまいち話の主旨が分からない。

「あぁ、麻雀打つのは別に構いませんけど。ちなみにレートはいかほどですか?」

「5-1-2って言って分かります?」

「えっ、随分高いですね。それだと―うーん、ちょっと自分には厳しいかもしれないです」

正直な気持ちだった、それに断っても角が立つというものでもないだろう。

「あっ、お金は私が出すからいいんです。鳥居君の麻雀の腕を見込んでお願い、付き合って」

夜まで「お兄さん」だったのがいつのまにか「鳥居君」に変わっている、金は出すというもののどこまで本気かも分からない。

「やっぱり自分じゃ役不足だと思うので辞退したいんですが…」

若干弱気になってそう言うと

「えー、お金は全部私が出すんだしもし勝ったら全部あげるよ。何もリスクないんだからいいじゃん」

いつの間にかタメ口になっている、だが彼女の話が本当なら考えようによってはいい話なのかもしれないと思いだす。

「そう?えっと…じゃあちょっとだけ参加してみようかな」

若いというのはある意味怖い、こんな思い切り胡散臭い話に乗ろうとしていた。

「ホントに?よかったぁ。早速向こうに電話してみる、多分今日の午後からなんだけど大丈夫?」

「えっ、今日なの?」

「向こうは打ちたがっていたから絶対やるって言うよ、それよりさ私たちも早く集まって作戦会議しなきゃ。○○ってファミレス知ってる?」

近所だった、「もちろん」と答える。

「じゃあ11時にそこで」

「あぁ、うん。わかった」

「鳥居君がオッケーしてくれてホントよかった、その友達の彼って人なんだけどね」

「うん」

「私もう何回も打ってるんだけど、実は負けたところ見たことがないんだ」

「―へぇ、そうなんだ」

「じゃあ遅刻しないでね」

こんなことを話しつつ電話を切った。

夢だったのかと思うがそうではない、時計を見ると眠りについてからまだ3時間も経っていない。

だが―

そんな強い人と高レートで打たなければならないかと思うと眠気はどこかへ吹っ飛んでいた。

「まぁ、なるようにしかならないか」

またそう一人ごちると足は自然とシャワーへ向かう。

自分のした約束の重大さを考える時間もない、彼女との待ち合わせまですらもうそんなに余裕がなかった…。


完結編に続く
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コメント

>完結編に続く

えー、もう終わっちゃうんですか?
wktkしながら読んでたのに!

  • 2012/03/08(木) 08:23:19 |
  • URL |
  • メガネ部長 #MvSKUjhA
  • [編集]

ありがとうございます、1日に掛けられる時間的にどうしても2話構成になってしまいましたw。

続編もよろしくお願いします(*´ω`*)

  • 2012/03/08(木) 10:23:39 |
  • URL |
  • バードメン #-
  • [編集]

いいねえ

ヘルス嬢と打つ高レート麻雀、いいねえ。オレも次はソープ嬢でも出すかwww

健さんコメありがとうございます(≧▽≦)

嬢との対戦経験(麻雀のですがw)は結構ありまして…機会があればまた書きたいです。

てんほいも始められたようですね(*´ω`*)どんどんこっち側に近づい来ているのをひしひしと感じてますw。

泡姫との闘牌のアップも楽しみですw。

  • 2012/03/08(木) 18:55:30 |
  • URL |
  • バードメン #-
  • [編集]

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