バードの麻雀雑記帳

天鳳(チャオってなければ鳳南に居ます)やその他の麻雀記事を集めた雑記帳です、乾きまくった麻雀砂漠に水を掛けてやりたい…

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初フリー~一人反省会編

勢いに任せて初めてフリー雀荘へ、そしてリベンジを果たしたのがこないだまでの話。今回からは様々な場所で打った時代の思い出を。

当時大学生だった自分はだいたい前日に街の「当たり」をつけて出かける、そして学校が終わったくらいからその街に出向く。目的の場所に着くと、雀荘とバーを探しておく。電車も無い時間に負けたら非常用に取っておいた5千円で飲みに行ってた、非常用とは言いつつ何度出動したか分からない。

持ち物は雀荘用の服と種銭、服は一晩中雀荘に居ると自分から発してるとは信じたくないような香りを放つ。だから最初から違う服を持っていた、黒い上下、当時それを「戦闘服」と呼んでいた。種銭は普段の財布とは別のラッキーストライクの小銭入れとマネークリップ、台にもよるがそれなりには持って行っていたと思う。

そんなある日、負けた―。宵の口から打ち始めて27時にはオケラになった、そんな台の高い店じゃない、なのに牌にことごとく翻弄されて店を後にした。

当たりを付けておいたバーへ、まだ開いているのを確認して行ってみる。静かな店でよかった、とても騒がしい場所で飲みたい気分にはならないからだ。

「5千円しか無いんで安い酒お願いします。」

気取っても仕方ないので正直に言う、元はと言えば負けた自分が悪い。こうして出会ったのが「オールド・クロー」、今でも飲む度に負けた夜を思い出す酒だ。

後は今日の対局内容を振り返る、「あの牌が行けないならいつ勝負する?」だとか「あの放銃で今日は終わったな」だとか「あの手はリーチだったのか、ダマだったのか?」なんてのをひたすら反芻する、思えば二度と同じ手牌にもツモにも面子にも場況にも出会えないのだから考えても仕方ないのかもしれない。けど当時は随分長い時間そうしていたものだった、まるで―ヌルい自分に罰を与えるように。

「どうかされたんですか?」

出し抜けにマスターに聞かれる、

「麻雀で負けちゃって…。」

正直に答える。

「あぁ、てっきり失恋でもされたのかと思いましたよ。」

「同じくらいはツライですね…。」

確かにカウンターの隅っこで溜息つきながら飲んでる若造はそう思われても仕方ないだろう、変な客だったと思う。

気付けばマスターと二人きりになっていた、特に話しかけるでもなく酒が無くなる頃黙ってお代わりを注いでくれる。「まだ(お代)大丈夫ですか?」と聞くと「まだまだ大丈夫ですよ」と言ってダブル以上注いでくれていた、今思えば相当サービスしてくれていただろう。

大敗した夜、思えば心に余裕が全くなくなっていた。気付いたら既に朝、オレさえ帰ればマスターの仕事が終わるというコトにようやく気付いた。

「長居しちゃってすいません、帰ります。」

謝りつつ席を立つ、すると

「まだいいじゃないですか?それよりお腹減ってませんか?」

と尋ねられる。

「ホントに5千円しかないんですよ、もう頼めません。」

「いえ、私も食べる簡単なものですからお代は結構ですよ。それより麻雀は今晩を境にもうされないんですか?」

「いや、さっきまで100回くらいそう思ってたんですけど今からでも打ちに行きたいです。」

「そうですよね、いらしてから何も召し上がらないからそろそろお腹も減りますよ。それにこれからまた行くなら体力から負けてたら最初から勝ち目がないじゃないですか、すぐ出来るんで待ってて下さいね。」

そう言ってラザニアを出してくれる、涙が出るほど美味しかった。そういえばオレは雀荘で食事をすることがまず無い、打ちながら食べるのが好きじゃないし第一タバコの吸い過ぎで食欲が沸かない。だからか、麻雀の後に猛烈な空腹に襲われることがある。そういったことや、マスターの優しさに触れて頂いたラザニアはどんなものより美味しかった、あっという間に平らげた。

「4千円でいいですよ、また近くに来たら寄ってくださいね。」

そう言って送り出してくれた、雀荘は通いたいような店でもなかったがこれ以降ちょくちょく顔を出すことになった。

家に帰りシャワーを浴び、着替えて大学へ、もちろん種銭を補給して出かけた。当然一睡もしていない、が、早く打ちたくて眠っている場合ではなかった。

学校が終わるとすぐ雀荘へ、その日は手が軽く多分誰がやっても勝てるような展開。選択を間違えないで打ってられれば結果は素直についてきた、「お兄ちゃん、強いねぇ」なんて言われるが24時間以内にあんだけ大敗してきたばかりなのは黙っておいた。

「昨晩の何かが勉強になったんだろうか?」

こんなことを思うから負けた後のバー通いがやめられなかったのかもしれない、しかしあの無駄とも思える数え切れない夜が血となり肉となって体に刻み込まれたんだと思っている。

そして―、数年後知り合うことになる友人にこの話をすると「全く同じことをしてた」とのこと。彼とはそれ以降これまた数え切れないくらい麻雀を打ち、酒を飲んだ。

一人反省会が二人反省会になった、オレにとっても嬉しいことだ。ついこないだも彼と、「牌も恋人もよく裏切るけど酒は裏切らないからいい」と言って、笑い合ったのだった…。

追記:麻雀日記ながら麻雀がほとんど出てこないけどご容赦下さい。件のバーには1年ほど前に仕事のついでに行ってみた、そしたら表のドアに「貸店舗」とあった。いい店を失くしたものである、この日記を麻雀をしないから絶対に読まれないだろうけどさんざ世話になったマスターの東氏に捧ぐ。


追記2:酔っ払ってクダを巻いたこともある、いつでも柔和なマスターだった。年齢こそ違うけど横浜のセット雀荘のマスターとなぜかカブってしまう、共通点はどちらの方にも世話にしかなってないことだ。
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