バードの麻雀雑記帳

天鳳(チャオってなければ鳳南に居ます)やその他の麻雀記事を集めた雑記帳です、乾きまくった麻雀砂漠に水を掛けてやりたい…

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<番外編> 競馬場に咲いた花 第1話

このシリーズは番外編です、麻雀の話は出てこないのでご注意ください。



これは結構前の話なんだが某競馬雑誌で行われた企画のアルバイトをしたことがあった。

ファンからすれば有名な雑誌だが当時の僕は全く知らない、そこの「素人が競馬で勝ち切れるか?」のような企画に参加させて貰うことに。麻雀はかなり打っているしパチスロも10代の頃はよく打っていた、しかし競馬はほとんどしたことがなかった。

僕の競馬歴を簡単に紹介すると、数年前のGⅠレース「皐月賞」に初めて参加して100円、200円で1000円分買った三連複馬券の一つがまさかの的中!230倍くらいになったことがある。

じゃあそれ以降味を占めて…熱中するかと思うとそうでもなかった。横浜の場外馬券売り場の近くに住んでいたこともあり友達と行ったり、川崎競馬場に仲の良い友人と「夕涼み会」と言っては見に行ったものだが飲み食いなどの経費ばかり掛かって馬券は全く当たらなかった。

その時以来の競馬場である。ギャラと原稿料込みで○万円、前金で渡されて増やすも減らすも自分次第という条件だった。

朝の競馬場に出向く、契約で1レースから最終12レースまで全ての券を買わなければならない決めになっていた。

入り口でナビゲーター役の自称競馬評論家の方と合流、当然初対面。インテリで大企業に勤めていたが競馬好きが高じてこの業界に来た方だとか、会ってみると見るからに「胡散臭い」。雑誌編集者からは「競馬好きは得てしてコーチ好きだから何でも<はいはい>言っておけばいいよ」と言われていた、挨拶を済ませると早速競馬の講義が始まった。

「競馬新聞の見方は分かる?」

「はい、なんとなくですけど」

「なんだ、じゃあ教えることなんて何もないじゃない」

「あっ、新聞の見方知ってるくらいですので他のことは全てご教授して頂かないと右も左も分かりません」

「そうなの?じゃあ1レースだけどね…」

話に聞いていた通り「教えたがり」のようだった、朝からご機嫌を損ねては仕方ない。頭を下げると氏は満足したというような顔をして解説を始めた。

あまりためになるとも思わなかったが解説を聞きつつ新聞を見て一応<予想>の真似事をしてみる。

競馬新聞か―

僕が新聞の見方を知ってるのは「銀行員の弟分」という友人のおかげだった。東大卒の彼は学生時代から足繁く競馬場に通っていた、大学へ行くバッグにいつも<東スポ>が入っている東大生は多分彼くらいだろう。

その彼に年齢が上なだけの兄貴分である僕はよく競馬場に連れ出された、その時に新聞の見方を教わったのである。

実は彼には競馬場の所作なども色々教わっていた、だけど一番肝心な「当たる馬券の買い方」だけは教えてくれなかったな…。


こんな回想をしながら最初の数レースが終了、結果は見事に大ハズレだった。

氏がニヤニヤしながら近づいてくる。

「あんな買い方してちゃあ当たる訳ないよ」

小バカにしたような口調に若干ムッとして

「取った(当たった)んですか?」

と聞くと

「まぁね、簡単なレース多かったから」

と返された。やはりその道のプロは視点が違うようだ。

「あの…次のレースは何番を買われるんですか?」

ここは素直にプロの意見を聞こうと思う、すると

「君ねぇ、買い目(何を買うか又は買ったか)を聞くのはマナー違反なんだからね。まぁ君は初めてだから仕方ないよな、5番から買うといいよ」

僕がそれを聞いて相当高額な馬券を買えばオッズ(配当率)が変わることもあるかもしれないがせいぜい数千円のことだ、教えたからハズれると言いたいならばそれはただの「オカルト」でしかなくて僕はその類の話は全く信じていなかった。

結果―、5番は凡走に終わり当たりが濃厚かと思われた宝くじは瞬く間に紙クズになった。

氏は露骨に不機嫌になっていた。

「あぁ、素人にチャチャ入れられて展開変わることってよくあるんだよなぁ。」

こんなことを言われてしまう。

「評論家の方でもハズれてしまうことってあるんですね」

少し皮肉交じりの言葉を返すと

「あのねぇ、馬券で生活出来るなら評論家なんてやる訳ないでしょ?」

さも「当然だろ?」のような顔をしながらそう言われて「確かにそうだな」と思う。

「だいたい分かったでしょ?後は勝手にやってね」

氏はそう言うと僕から離れていってしまった。


さて、困った。あんなオカルト塗れの評論家と一緒に居ても馬券が当たるとも思えなかったが既に結構な額を使ってしまっている、原稿は結局書かなければならないのだからそれが「タダ働き」になるのだけは避けたかった。

「ふぅ、どうしたものか?」

深呼吸をすると緊張からか喉がカラカラだったことに気付く。

競馬場を見渡すと飲食店が並ぶブースがある、その中に大好きな<ハイネケン>があったので買いに行った。

「ビール下さい」

俯きながらオーダー。

しばらく待ってビールを渡される時のこと

「調子はどうですか?」

という声が聞こえて初めて顔を上げる、顔を見たその刹那<ドキッ>とする。

「えっ、あの…表情の通りですよ。」

彼女はそんな僕に慈母のような微笑を与える。

思い込みの激しさだけは自信があったけど―、その瞬間から僕の意識は全て彼女に向いていた…。


続く・・・。
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コメント

ラストスマイルの感想書く前に新しいネタがキタ-!
いつものペースだと数日は大丈夫だと油断してたお・・・

競馬は全くの私ですが面白そうなんで続き楽しみにしてます。

知ってる馬は「トウカイテイオー」「オグリキャップ」
「ビワハヤヒデ?」「ディープインパクト」くらいです

もう「終わる終わる」詐欺には引っかからないお!!

  • 2012/05/22(火) 17:35:15 |
  • URL |
  • メガネ部長 #MvSKUjhA
  • [編集]

このシリーズは別媒体に既にアップ済みの原稿ですので連日掲載予定です、いつもの終わる終わるサギはしませんよww。

競馬の知識量にすごい親近感を覚えます(^_^;)

こういった内容の短編は何個もあるのでまた載せてみたいなぁと思っております。

何を書こうと部長さんだけは読んでくれると信じてます(´・ω・`)w

  • 2012/05/22(火) 22:38:42 |
  • URL |
  • バード #-
  • [編集]

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まとめtyaiました【<番外編> 競馬場に咲いた花 プロローグ】

このシリーズは番外編です、麻雀の話は出てこないのでご注意ください。これは結構前の話なんだが某競馬雑誌で行われた企画のアルバイトをしたことがあった。 ファンからすれば有名

  • 2012/05/22(火) 21:10:30 |
  • まとめwoネタ速neo
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訪問ありがとうございます、天鳳やその他麻雀関連のブログです。天鳳で起こった出来事や麻雀を軸とした物語を実話だったり想像で書いています。天鳳ID:焦燥のバラッド(八段、鳳南民)

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