バードの麻雀雑記帳

天鳳(チャオってなければ鳳南に居ます)やその他の麻雀記事を集めた雑記帳です、乾きまくった麻雀砂漠に水を掛けてやりたい…

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嬢との麻雀 終結編

オレがサイコロ振ると出た目は「6」、下のアキナちゃんの山から取り出すことになる。

配牌を取っていつも通りラフに理牌、女の子たちは一生懸命並び替えている。

そんな様子を見ながら対面の彼をチラと見やると山を前に出しているところだった、だが左端から4枚を持って来て自分の手牌にくっつけたのをしっかり見た。

「あぁ…、やっぱりこういうことだった訳ね」

偶然性の高い麻雀というゲームで「無敗」を誇っていたと言う、だがタネが分かってしまった。そう、彼は単なる「イカサマ師」だったのである。

今回の手口は配牌から不要牌を4枚持って来て2枚ずつ重ねる、そして山を前に出すフリをしながら右端にくっつけて今度は左端から4枚を持ってくる。確か「ぶっこ抜き」というものだった。

彼の不正をめくって(暴いて)しまおうかとも思う、だが現場を押さえた訳ではない。女の子たちは麻雀が楽しくて仕方ないという様子でゆっくりだが懸命に理牌をしている、なんだか胸が痛くなった。

結局―、何も言えぬまま数巡が過ぎる。

彼は2枚ツモったりしている、左手に握りこんでいるようだ。すると―

「おっ、いいとこ入ったな。リーチ」

と言って曲げてきた。

「えー、早い。にっ君のリーチに私よく一発で振り込むんだよねぇ」

アキナちゃんがそんなことを言う。

「ちょっと恐いけどえい!」

そして無筋を打つと

「あちゃー、それ一発だよ」

と言って理牌をする仕草をしてから彼が倒した、カンチャンに一発で飛び込んだことになる。

だが、今回もオレは見ていた。彼は左手に1枚隠し持っていてあがった状態でリーチをしているのである、フリテンさえ気をつければ手牌の何を切られても当たれることになる。「握りこみ」というイカサマだ。

「あぁ、ホント一発で打つなぁ」

アキナちゃんは全く気付いていない。

「へぇ、意外な待ちですね」

オレはわざとらしいくらい抑揚を付けて言った、彼の左手を掴んでしまえば牌が出てくるはずなのだが勇気がなくて出来なかった。

情けない話だが対局中にイカサマをされたのが初めてで正直困惑していた、だからせめて出来るのが「オレは気付いているんだぞ」というプレッシャーを彼に与えるだけだった。

それから―、彼は懲りずにまた色々なイカサマを仕掛けてきた。河から牌を持ってくる「拾い」やロン牌を山に置いてしまうという「置き」、まだ分かっていないとでも思っているようだった。

これは…そろそろ釘を刺さないとダメか。

配牌時、彼がぶっこ抜きを仕掛けようとすると「ちょっとシーちゃん山を前に出して貰っていい?」と言ったり彼がリーチをすると「アキナちゃんは上ヅモだよね?ここにロン牌がありませんようにってジッと見ながら祈れば当たらないよ」と言っては彼を正面から見据えてやった。

そして、とどめに

「オレには師匠って人が居てさ、前イカサマ技を見せて貰ったことがあるんだ。自動卓だからってイカサマがない訳じゃないんだって。それで彼が言うにはさ「いいか、絶対使うんじゃねーぞ。見つかったら何されても文句言えないんだからな、変な話片腕取られたってしょうがないんだからな」って言ってたんだよ」

こんな話をしてやった。

「やだー、こわーい」

「どうしてそんな話するんですかー?」

女性陣は口々にこんなことを言っていたが対面の彼はあからさまに狼狽しているのが見て取れた。

それ以降―、彼がイカサマを仕掛けてくることはなくなった。

「クソッ、何なんだよ!」

とイライラしながら牌を雑に強打し始める、その瞬間勝ちを確信した。イカサマは封殺してメンタルも正常じゃない人に負けることもないだろう。無敗の雀士敗れたり、だ。

彼はよほどイカサマに頼っていたんだろう、簡単なイーシャンテンの選択すら間違っていた。その間隙をぬってあがりを重ねることが出来た。



約束の5回が終了、結果はオレの1人勝ちだった。

「アキナちゃんの彼強いね、またお願いします」

「彼」という呼び方に少しだけドキッとしつつ

「こんな高いレートじゃ厳しいですね、安いレートなら喜んで」

と返しておいた。

精算も済んでさて帰ろうかと思っていると彼が「ちょっといい?」と言って外の方を指差した。

「やっぱり来たか」と思いつつ外へ。

外へ出ると彼がタバコを咥えながら

「アンタ強いね、どうして分かった?」

こんなことを聞いてくる。

「正直言うと見え見えですよ、女の子相手だったらバレないかもしれないけどすぐ分かりましたね」

思ったとおりを答えてやった。

「アイツが最近金寄こさなくなったんだよ、だから麻雀で取ってるだけ。元々オレの金みたいなもんなんだからいいだろ?」

ムチャクチャな理屈だ。

「じゃあアキナちゃんは関係無いでしょ?今後彼女にイカサマ仕掛けたらバラさなきゃならなくなるんで」

と宣言してやった。

「何でよ?アンタ彼女と何の関係も無いだろ?」

なおも食い下がる。

「まぁ…、そうだけど知り合いになっちゃったら見過ごせないから」

「分かったよ、もう彼女とは打たない。なぁ今日の金半分置いてってくれないか?あの金無いとマズイんだよ」

今度はこんな話をしてきた。

「イカサマ使えなかったからって返さなきゃいけない理由はないでしょ?」

こう言うと

「なぁ頼むよ。オレは○○さん知ってんだぜ?」

恫喝するようなことを言う、オレはその某さんは知らなかったが彼の後ろ盾のような人だろう。

「あれ、そんな話するの?じゃあオレだって佐藤さん知ってるけど」

ノータイムでこんな返事をすると彼は露骨にうろたえているようだった。

「チッ、佐藤さんの知り合いか。分かったよ、もう帰っていいよ。」

「じゃあ、もう打つこともないだろうけど」

こんなやり取りがあってようやく解放された。

ちょっと恐かったけど助かった、佐藤という友人は居るが彼が畏怖するような佐藤さんは知らない。この日、唯一出した渾身の<イカサマ>が思いの他功を奏したようだった…。



その後、アキナちゃんとオレは普段入れないような高級焼肉店に行った。

今日はどんだけ飲み食いしても払える、ビールを浴びる程飲んだ。

「アキナちゃんさ、もうあそこでは打たない方がいいよ。いや、あそこっていうか彼とは打たない方がいい」

「どうして?」

「うーん、なんというか…。麻雀は自分より強い人と打っちゃダメだよ、彼無敗だったんでしょ?そんな人とは打たないに限るって」

冗談めかして言った。

「でも鳥居君はその彼に勝ったよね?」

「あぁ、今日はね。たまたまだよ、明日オレはアキナちゃんと打てば負けるだろうし。けど麻雀ってそういうゲームだと思うなぁ」

そしてこんなやり取りがあった、イカサマの話をしてもよかったんだけど無用なトラブルもゴメンだった。

「今日の鳥居君カッコよかったなぁ」

彼女が少しウットリしたような顔で言う

「そう?嬉しいなぁ。実は今日見せたのはオレの一端でしかないんだよ」

「ホント?私鳥居君のこともっと知りたいな…」

「…、そろそろ出ようか?」

「うん…」

焼肉屋を出ると昭和のパチンコ店のような煌びやかなネオンが灯る建物に泊まってしまったのだった…。


この日から―

彼女とは安いレートの店に一緒に麻雀を打ちにいったりするようになった、相変わらず人気嬢のようでいつだって飲みに行くとオレに金を出させようとはしなかった。

「私に飼われて見ない?」なんて言われて「冗談じゃないよ」なんて返していた。

楽しい日々が続いた、そんなある日、新しい展開があった。

「鳥居君、シーちゃんのモトカレって覚えてる?」

こんなことを聞かれた。

「あぁ、別れちゃったんだ」

忘れかけていた記憶が蘇る。

「アイツさ…」

彼女の言葉には驚きを隠すことが出来なかった…。



出かける時間なので後日談編に続く(終わる終わるサギ2回目)・・・ww
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コメント

騙されたお(´・ω・`)
またwktkしながら次の更新を待つ仕事が始まるお

さて、次のタイトルは何かな~w

  • 2012/03/19(月) 23:49:06 |
  • URL |
  • メガネ部長 #MvSKUjhA
  • [編集]

部長、ホントにすみません。どうしても終わりませんでした(´・ω・`)

次で確実に終わりですw、この話が終わったら麻雀界の旬な話題について書くお(*´ω`*)

  • 2012/03/20(火) 02:12:20 |
  • URL |
  • バード #-
  • [編集]

もう終わるだろ

またやられました…次は終わる予感ww

ちょっ、気になって眠れんww

  • 2012/03/20(火) 04:56:26 |
  • URL |
  • けいじ #-
  • [編集]

>上野の健さん

しつこくてすみませんw、しかし前回のくだりで「もう1回入れてみようかな?」とも思ってましたww。

さすがに次が涙の最終話です(´;ω;`)

>けいじさん

冗談でもそう言って頂けると嬉しいです、最終話までお付き合いよろしくお願いします(*´ω`*)

  • 2012/03/20(火) 11:39:01 |
  • URL |
  • バード #-
  • [編集]

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